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【教育】子どもたちの未来をどう創る?―STEAM・外国語教育・学校設備から「これからの上尾の教育」を問いました

執筆者の写真: Yuya Koike
Yuya Koike
9月27日
読了時間: 8分
上尾市教育0

令和8年9月24日、上尾市議会9月定例会の一般質問に登壇しました。


今回の大項目の一つとして取り上げたのが、「教育振興と学校設備について」です。


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一般質問の映像はこちらからご覧いただけます。

「教育振興と学校設備 ~『学ぶ力』をどう育てる?STEAM・英語教育・学校設備を問う~」

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生成AIをはじめとする技術が急速に発展する中、子どもたちが大人になる頃の社会や働き方、そして学び方も大きく変化していくことが想定されます。


そうした時代だからこそ、知識や技能を身につけるだけではなく、自ら問いを立て、考え、試行錯誤し、他者と協働しながら学んでいく力を学校教育の中でどう育てていくのか。


今回は、今年度から始まった「第4期上尾市教育振興基本計画」を出発点として、探究的な学びやSTEAM教育、外国語教育、そして子どもたちの安全を守る学校消防設備について質問しました。

「これからの時代に必要な力」をどう育てるのか


まず教育長に、今後の上尾市の学校教育において、子どもたちにどのような資質・能力を身につけさせることが重要だと考えているのか伺いました。


教育長からは、「確かな学力」「豊かな心」「健やかな体」をバランスよく育成するとともに、知識・技能や思考力・判断力・表現力だけでなく、自制心や自己効力感などの非認知能力、他者と協働して物事を解決する力を育てることが重要との答弁がありました。


また、第4期教育振興基本計画では、これまでの「個別最適な学び」と「協働的な学び」などを引き継ぎながら、新たにウェルビーイングの視点が加えられ、探究的な学習についても総合的な学習の時間やシティズンシップ教育などを中心に、教科横断的に進めていく考えが示されました。

STEAM・探究的な学びを「一部の取組」で終わらせない


その上で取り上げたのが、STEAM教育・探究型の学びです。


STEAM教育とは、科学、技術、工学、芸術、数学などの分野を横断しながら、身近な課題について問いを立て、調べ、考え、つくり、検証していく学びです。


上尾市の小・中学校でも、総合的な学習の時間やプログラミング教育などを通じて、こうした学びの土台となる取組が行われています。教育委員会からは、各校の教育課程や学校訪問を通じて取組を把握し、研究発表会などによって実践事例を共有しているとの説明がありました。


一方で、ロボット教材やVRなどについては、現時点では学校から具体的な導入要望はなく、教材の活用場面が限定されることや、導入・維持コストなどが課題として挙げられました。

そこで私は、学校だけですべてを担うのではなく、大学、企業、民間教育事業者、地域の専門人材などの力を学校教育につなげていく仕組みづくりを提案しました。


教育委員会からも、専門性の高い企業や地域人材の活用は、学習意欲の向上や専門知識・技能の習得、地域コミュニティの活性化につながるため有効との認識が示されました。


また、国・県の補助制度だけでなく、民間財団などの助成制度についても継続的に情報収集し、学校や地域クラブの新たな挑戦につなげていくことを求めました。


上尾市教育1
幼児期~小中学校で探究的学習を実施することの重要性

AI・ロボットなど新しい地域クラブの可能性


部活動の地域展開についても、スポーツや従来の文化活動だけでなく、子どもたちの興味に応じて活動の幅を広げることができると考えています。


現在、AGEO地域クラブではプログラミングをテーマとした活動が行われています。

そこで、今後はAI、ロボット、動画制作、デジタルものづくりなど、STEAM分野の地域クラブを広げていく可能性について質問しました。


教育委員会からは、子どもたちのニーズがあり、活動場所や指導者などの体制が整えば、AIやロボット分野についても新たなクラブを設置できるとの答弁がありました。

まずは子どもたちが「何をやってみたいのか」を把握し、大学、企業、地域団体などから指導者候補を募り、一つでも新しい活動を試行してみる。


そうした小さなスタートから、選択肢を広げていくことが重要だと考えています。

上尾の英語教育、「何を目指すのか」をもっと明確に


続いて取り上げたのが、外国語教育です。


上尾市では、ALTを活用した授業や英語体験事業、中学生海外派遣研修など、さまざまな事業が実施されています。


私はまず、個々の事業を実施すること自体ではなく、その先に「どのような子どもを育てたいのか」という、上尾市の英語教育の目的を確認しました。


教育委員会からは、英語の知識や技能だけではなく、英語を使って自分の考えや気持ちを伝え、相手の考えを理解しようとする態度を育て、異なる文化や価値観を持つ人とも積極的に関わる人材を育てることを目指しているとの答弁がありました。


私も、英語教育の目的を試験の点数や資格取得だけで捉えるべきではないと考えています。


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AI時代に外国語を学ぶ本質的意義

中学3年生の59.2%がCEFR A1相当以上


一方で、公教育として多くの予算や時間を投入する以上、成果を確認して改善につなげる視点も必要です。


令和7年度の上尾市立中学校3年生で、CEFR A1相当以上の英語力を有する生徒は59.2%との答弁がありました。


令和元年度の40.4%から約19ポイント上昇しており、答弁時に示された全国54.6%、埼玉県56.8%を上回っています。


上尾市教育3
CEFR(セファール)とは
上尾市教育4
上尾市のCEFR A1相当の英語力

その上で、私は「英語力向上プラン」に、英語力やコミュニケーション能力についての

KGI・KPIなど成果を継続的に検証できる仕組みを取り入れることを提案しました。


教育委員会からは、CEFRなどで数値化できる部分がある一方、「英語を使って伝えようとする意欲」や「異なる文化を理解しようとする態度」など数値化しにくい部分もあることから、現在の指標や評価方法を整理し、成果指標のあり方を研究していくとの答弁がありました。

幼児期から海外研修まで「英語教育のロードマップ」を


上尾市には、幼児期の英語体験、小・中学校での外国語教育、地域での英語体験、中学生海外派遣研修など、年代に応じたさまざまな取組があります。


しかし、市民や保護者から見たときに、それぞれの事業が「一つの教育体系」としてどのようにつながっているのかは、必ずしも分かりやすくありません。


そこで、幼児期から小学校、中学校、さらにその先へと、子どもの興味や能力に応じて学びを発展させられる**「上尾市英語教育のロードマップ」**として見える化することを提案しました。


教育委員会からも、現在行われている事業の位置付けやつながりを整理し、児童生徒、保護者、市民に分かりやすく示す方法を検討していくとの答弁がありました。

30年以上続く海外派遣、その先の成長も伝えたい


中学生海外派遣研修については、参加した生徒がその後どのような進路を歩み、経験が人生にどうつながったのかについても質問しました。


答弁では、過去の参加者の中に、英語を使う企業に就職した方、市内で英語教員となった方、姉妹都市ロッキャーバレー市で生活している方などがいることが紹介されました。一方、個人情報などの課題から、追跡調査を実施する考えはないとのことでした。


私は、追跡調査という方法にこだわる必要はないと考えています。


本人の同意を得た任意の近況紹介や、個人を特定しない形での経験談など、長く続けてきた事業だからこそ見える成果を次の世代へ伝える方法もあります。


先輩たちの経験を知ることが、次の子どもたちの「自分も挑戦してみたい」という学ぶ意欲につながる可能性があります。

「学び」だけでなく、子どもの命を守る学校設備も


今回の一般質問では、教育内容だけでなく、学校消防設備の維持・管理についても確認しました。


上尾市の学校には、消火器や屋内消火栓、自動火災報知設備、誘導灯、救助袋、防火シャッター、防火戸などが設置され、すべての小・中学校で年2回の消防設備点検が行われています。点検では、経年劣化などによる不具合が一部の学校で確認されているとの答弁もありました。


消防設備は、いざという時に子どもたちの命を守る設備です。


私は、不具合が確認された設備については校舎の大規模改修や建替えを待つのではなく、必要なものから優先的に修繕・更新すべきと質問しました。


教育委員会からは、安全確保の観点から最優先で対応し、大規模改修や施設全体の更新時期を待たず速やかに修繕・更新する体制を徹底するとの答弁がありました。


さらに、設備が「設置されている」だけでは十分ではありません。救助袋などの避難器具について、教職員が必要なときに実際に使用できるよう、消防と連携した実践的な訓練についても要望しました。

教育は、将来を見据えて積み重ねるもの


今回の質問を通じて改めて重視したのは、「今ある事業を続けること」と「これから必要となる教育を考えること」を両立させる視点です。


STEAMや探究的な学び、外国語教育、AIやデジタル技術など、教育を取り巻く環境はこれからも変化していきます。


一方で、どれだけ技術が進歩しても、自分で問いを立てること、人と関わること、自分の考えを相手に伝えること、失敗しながら試行錯誤することの重要性は変わりません。

そして、その学びを支えるためには、子どもたちが安心して過ごせる学校施設であることも欠かせません。


これからも、社会や時代の変化を捉えながら、子どもたちにどのような力を育んでいくのかという目的から教育施策を考えていきます。


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一般質問の映像はこちらからご覧いただけます。

「教育振興と学校設備 ~『学ぶ力』をどう育てる?STEAM・英語教育・学校設備を問う~」

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