令和6年9月議会にて、市政に対する一般質問を行いました。「公共工事」「保育行政」「安心安全なまちづくり」「自治会」の4項目につき9点を要望しました。その中で今回は「安心安全なまちづくり」に関する内容をご紹介します。詳細は、以下リンクから動画でも視聴可能です。
◎ 安心安全なまちづくりについて
(A)交通事故に対して、より実効的な予防策を!!
・交通事故防止特別対策地域の指定に合わせて、交通危険箇所への対策の見直しを。
本市では直近の交通死亡事故の増加を受け、交通事故防止特別対策地域の指定を受けました。この指定を受け、警察と連携した取り組みが始まっておりますが、確認したところ事故予防に関する啓発が主となっており抜本的な解決には至らないものと考えます。
そこで、市民の皆さまから改善要望いただいている主要な危険箇所について取り上げさせていただき、改めて改善策がないか警察と協議し、対策を見直すべきと要望しました。以下に、改善要望を行った箇所をご紹介します。引き続き進捗を確認してまいります。
↑改善要望を行った主な道路(県とも連携して改善策について検討中)
(B)ゲリラ雷雨に対する落雷対策は?!
・公園等での落雷被害予防策の周知徹底を。
・学校更新に合わせ指定避難所に避雷設備の設置を。
今夏はゲリラ雷雨による停電の頻発など、市民生活に大きな影響がありました。自宅のすぐ近くに落雷したといった話もあったため、落雷による直接的な被害があったかどうか質問しました。結論、本市における直接的な人的被害や建物被害については確認できなかったとのことでした。
しかし、落雷がどの地点で起きたのかは精密に把握が難しいことから、❶「市民自身が身を守る方法を理解し実践できること」と❷「指定避難所となっている公共施設に対する対策を講じること」は非常に重要であると考えます。
❶については、公園で子どもたちが遊んでいた際に発生した雷雨を想定し、日本気象協会が公開している「知る防災」で紹介されている内容の実践が有効であると感じたため、市として積極的に広報すべきと要望しました(以下参照、現在市HPからも閲覧できるようになっています)。
↑日本気象協会「知る防災」より
❷に対しては、確認したところ市内48か所の指定避難所の内、20か所には避雷設備が設置されていないことが分かりました。子どもたちの安心安全を確保することはもちろん、複合災害への対応が重要視されている昨今、学校施設の更新に合わせて避雷設備の設置を検討すべきと要望しました。
↑全指定避難所のうち、避雷設備が整備されていない公共施設
(C)福祉避難所が無い地区に対策を!!
・福祉避難所の未設置地区に適正な配置を。
・自治体をまたいだ広域防災への取り組みを。
高齢者や身体に特別な補助を必要とする方を受け入れるための福祉避難所は現在市内に32か所設置されており、震災などの有事の際に重要な施設となります。しかし、仲町・愛宕・栄町・日の出・原市の近隣には設置がなく、道路被害の状況によっては輸送が困難になる恐れがあります。そのため、福祉避難所においてもできるだけ、市民の生活圏に設置されていることが理想です。今後の備えとして、福祉避難所の増設やさいたま市にある福祉施設へも設置協力を依頼するなど、自治体の枠組みを超えた「広域防災」の必要性について訴えました。引き続き、市民の安全を守る施策の提言を続けてまいります。
↑上尾市福祉避難所立地図(▼で表示)
(D)熱中症対策のための冷却ミスト効果は?!
・冷却ミストの効果を踏まえて、バス停や他駅といった「人の滞留場所」へ横展開を。
8月1日、上尾駅東西口に冷却ミストが設置されました。周辺気温2~3度の冷却効果が見込んでいたことから、その効果について伺いました。結論、冷却効果については平均およそ1~2度、時間や天候により東口では最大マイナス6度、西口では最大マイナス6.5度の効果があり、熱中症対策については一定の効果があることが分かりました。
しかし、噴射量や設置位置など改善できる要素もあると考えます。熱中症対策への警戒意識は高まっているものの、搬送者数は10年前の1.6倍になっています。その状況を踏まえると、1日4万人の利用者にメリットのある本施策は投資対効果に優れた取り組みであると考えます。そのため、上尾駅のみならず、北上尾駅やバス停など他の「人の滞留場所」への横展開を要望しました。
↑上尾駅東口の冷却ミスト稼働の様子
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