毎年9月議会では前年度の決算審査が行われます。今回はR5の決算が審査され、小池も決算特別委員会の委員として審査に携わりました。
歳入は引き続き堅調に推移。今後についての見通しは?
本市の財源は例年45%程度を市税に頼っており、特に個人市民税収と固定資産税収はここ数年堅調に増加を続けています。しかしながら、個人市民税については今後の人口見通しや生産年齢人口の減少を踏まえると、頭打ちになる可能性があることが答弁でも明らかになりました。
本市の納税率は他自治体よりも高いことを考慮すると、行政サービスの質の維持を図るためには、❶人口減少の抑制、❷住宅・経済政策の推進、❸子育て世帯に対する支援拡充の3本柱を両立していく必要があります。❶についてはマーケティングの観点を取り入れた市外に向けたシティセールス、❷については都市計画の変更を含めたにぎわい創出や産業振興、❸については、保育受け入れ先の拡大や保育士の確保支援などの政策が相互に作用し好循環が起きる環境構築が必要です。加えて、市税に頼らない「税外収益」の拡大に対して、あらゆる手段を今から講じ、5年・10年先まで見据えて手を打っていくべきと考えます。
今後の財政見通しを可視化できるかがポイント!
私が財政を見る上で重要視している「財政調整基金(市の貯金)」についても分析を深堀りする必要があります。毎年の取り崩し額は増える一方で、取り崩し後の残高も増加を続けています。年度ごとで過度にお金が余るということは、実は「当該年度でできたはずの事業があった」可能性があるということです。今後多くの公共施設が更新を控えていることも考慮すべきですが、基金や市債の運用についてはより明確な中期財政計画を示すべきと考えます。
R5決算を受けて、R7予算編成への要望書を提出!
あげお志誠ネットワークでは、決算の結果を受けて、R7予算編成に向けた全96項目に渡る政策大綱・要望書を畠山市長に提出しました。上尾市議会最大会派として、足元だけでなく未来を見据えた提言を行っておりますので、是非ご覧いただき皆さまのご意見をお寄せください。

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