☆★ 本記事のポイント ★☆
・データ活用で上尾駅周辺を「集まる場所」へ
・図書館本館更新でさらなるにぎわい創出を
・今からスポーツ科学拠点施設周辺の整備計画を
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上尾駅周辺の空きテナントが増加しています。本来地域の市場価値が高ければ空きテナントが発生することはないのですが、上尾駅第一種再開発事業から40年、郊外にショッピング施設が立地し、人の動きが変わったことで上尾駅周辺が「通過する場所化」していることが原因であると考えます。
駅周辺のにぎわいを取り戻すためには、「にぎわい」を定義し科学する必要があります。にぎわいとは『「同じ時間」を「同じ場所」で過ごす「人の密度」』です。本市においては駅周辺で各種イベントが定期実施されているものの、効果検証ができていないことが分かりました。
↑国交省の示している「にぎわい」を検証するための指標
↑人流データ・滞留データを活用したまちづくりのユースケース
以上のように、にぎわいのデータ化をすすめる必要があります。下図の富山市のように、AIカメラによる人流・滞留データを収集しながらまちづくりに活用する事例も出てきていることから、指標の設定やデータ収集方法について提案しました。
↑富山市で行っている人流・滞留データ解析。データは公開され、企業の新規出店のマーケティングデータとして活用可能。
また、今後整備予定の図書館本館の更新やスポーツ科学拠点施設はにぎわい創出に繋がる貴重な機会です。図書館については、現在リノベ案が適切とされていますが、にぎわいの観点からすると、駅前施設との複合化も視野に入れ、より駅に近接した立地も検討すべきと考えます。さらに、スポーツ科学拠点施設整備を踏まえた「周辺のまちづくり」については、現時点で計画さえ検討されていないことが分かりました。施設までのルート設計や滞留ポイントを緻密に計画することで、本市の観光・経済振興に寄与できることを訴え、近隣住民の意見を取り入れながら、早期の計画立案を要望しました。
上尾駅は市の顔として「集まる場」であることが重要です。時代の変化に合わせ、駅周辺のにぎわい創出には新たな一手が必要であることを訴えてまいります。
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