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Yuya Koike

【防災】市内の火災発生の現状について~火災予防の現状と課題とは?!~

 令和3年12月17日、大阪ビルのクリニックの火災は記憶にも新しい悲惨の事件でありました。ここ数年は地震や水害などの災害が多くのメディアに取り上げられましたが、改めて火災の恐ろしさも再認識する必要があります。


 消防本部に直近の火災発生件数や原因について伺ったところ、火災は減少傾向にあるようです。その要因としては、喫煙率の低下や家電性能の向上もありますが、市民の火災予防意識の向上が大きいとのことでした。

 

↑直近5年間の上尾市内火災発生件数

出典:上尾市消防本部の答弁資料より小池作成。

 

 予防意識の向上には、消防本部と消防団が春、秋、冬に連携して行っている火災予防運動が寄与していると考えます。特に夜間人口が多い上尾市においては、夜の予防運動が効果的であるといえます。しかし、令和3年冬は「子供が起きてしまう」という市民の声があり、時間制限を設けている状況です。夜間の運動は、消防団が担当していますが、団員は日中は別の仕事をしている市民の皆様で構成されています。


 火災予防運動の効果を踏まえると、消防団の自粛は共助の観点からもあってはならないことであり、火災予防運動の自粛については見直しを要望いたしました。こうした市民参加型のサービスについては、住民一人ひとりの理解が欠かせないことから、特に市外から来られた新たな市民の皆様への理解促進の工夫も要望させていただきました。


 消防署員や消防団員の皆さんの力は、火災だけでなく地震などのあらゆる災害で必要になります。地域の安心・安全を守ろうとする方々がいることを、市民の皆様には改めてご理解いただき、世界情勢が不安定な今だからこそ、地域が一体となって防災・減災に取り組んでいくことが重要なのではないでしょうか。

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