\子どもの海外チャレンジに適切な予算配分を/
\奨学生制度で海外に挑戦する方への支援強化を/
本年、4年ぶりに海外友好都市であるオーストラリアのクイーンズランド州ロッキャーバレー市へ、中学生の海外派遣研修が実施されました。英語教育に力を入れている本市にとって子どもたちの海外研修は、日頃の効果を検証するには最適な機会です。
R5.9月議会の一般質問にて、その効果について伺いました。
Q)具体的な研修プログラムの内容は。
A)ホームステイ体験をしながら、現地の小中学校での授業体験及び児童生徒との交流や大学訪問、市長表敬訪問など。また、今年の特色としてファームステイと、在ブリスベン日本国総領事公邸訪問を実施。総領事公邸訪問は在ブリスベン日本国総領事館の首席領事が、上尾市立南中学校の卒業生であったことから実現した。
Q)今回の研修への応募数は。
A)市内中学校から計67名の応募。
Q)研修で感じた英語教育の課題は。
A)ホストファミリーや現地校生徒との交流を通じ、徐々に英語でコミュニケーションできるようになった。また、多文化・多様性を直に感じることができたという感想もあった。英語によるコミュニケーションに慣れ、場面に応じて、自然かつ円滑に英語でのやり取りをする力の向上が課題。
以上から、ロッキャーバレー研修は生徒の国際感覚を養うために非常に有効な事業であると同時に、現時点の予算だと希望する生徒の三分の一しか参加できない状況のため、R6以降に多くの生徒が参加できる予算組を要望しました。また、国際への興味を今回で途切れさえないための「教育的連続性」を担保することが重要であると考えます。今回の経験を基に将来海外にチャレンジしたい方への支援について伺いました。
Q)高校生・大学生・社会人になってから、海外留学やワーキングホリデーに参加する市民への支援は。
A)費用の面においては支援を行っていないが、県の「埼玉県発世界行き」奨学生制度を周知している。
この奨学生制度は今年度700件の応募があり、直近では上尾市の方も数名奨学金が付与されています。(詳しくは「埼玉県発世界行き」で検索)市民のチャレンジを支援するための有効な施策であることから、周知強化を要望しました。
近年SDGsや気候変動を始めとする様々な社会課題が世界共通化しています。つまり、次代を担う人材の「国際感覚」はますます重要になるといえるでしょう。本市においても、ロッキャーバレー市含め様々な海外都市と協力したまちづくりを視野に入れて、連携を深めるべきですし、国際教養に繋がる教育を積極的に推進いただきたいと思います。
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